2022年(立教185年)12月月次祭神殿講話 ~これからの3年間の心の持ち方~

1.諭達をおたすけの材料に
 ただ今、諭達第四号を読ませていただきました。諭達というのは、年祭の三年千日、3年後の1月26日に教祖140年祭になります。教祖は、これからの三年千日を、20年も10年も通れというのやない、10年の中の3つの3年でいい、僅か千日を一所懸命つとめれば御守護いただけるとおっしゃる。諭達というのはその三年千日の通り方を教えてくれるものです。これをただ読んで真柱様のお言葉として読み飛ばしてしまわないようにしてください。真柱様が10月26日にこの諭達第四号を本部の神殿でお読みいただいた時にですね、こういうお言葉を出されています。
 「年祭を勤める意味は変わりません。」三年千日、成人して教祖に御守護いただこうというその意義は変わりません、ということです。
 「しかし、時の流れとともに、年祭を勤めるたびに、勤める人の顔ぶれは多少なりとも変わっていくのであります。その中には当然のことながら、年祭の意味や、どういう気持ちで勤めるのか分からない人もいるのであります。全教が心をそろえるためにも、知らない人は年祭の意味を知り、そして、をやの思いに沿わせてもらおうと積極的に歩む、そういう気持ちになってもらう。そのための材料として、この諭達を利用してもらえればいいかと思います。」
 ということで真柱様自らですね、この諭達を材料としてをやの思いに沿えるような気持ちになってもらいたいとおっしゃった。つまり、これはありがたくいただいておくだけではなく、皆が成人するための材料として使ってくれ、とおっしゃられました。

2.3つの節目
 特に今回の諭達は非常に分かりやすいんですが、真ん中あたりにですね、教祖伝から3つの節目を教えてくださっています。
 一つは「水を飲めば水の味がする」と、どんな中でも親神様の大いなる御守護に感謝して通ることを教えられた。
 「世界には、枕もとに食物を山ほど積んでも、食べるに食べられず、水も喉を越さんと言うて苦しんでいる人もある。そのことを思えば、わしらは結構や、水を飲めば水の味がする。親神様が結構にお与え下されてある。」(「稿本天理教教祖伝」第三章「みちすがら」40頁)
 つまり水もとれない、確かに最近コロナで皆さん苦しんでおられる方は水も喉を通らないそうです。それで水が入らないから注射で、点滴で打つ。そんなわけで「水を飲めば水の味がする」というのは、水が飲めて、水の味が味わえるようなことも実はありがたいことなんだ。
 そして「ふしから芽が出る」「成ってくる姿はすべて人々を成人へとお導き下さる親神様のお計らいである」「ふしから芽が出る」。どんなつらいこと、自分にとってつらいと思われることであっても、必ずそれは神様が成人に導いてくれるものだ。
 そして最後に「人救けたら我が身救かる」。人を助けていく中にですね、いつしか心が澄んで明るく陽気に救われていくんだということを教えてくださった。
 この3つ、「水を飲めば水の味がする」「ふしから芽が出る」「人救けたら我が身救かる」。この3つの親神様の思いを、教祖の思いをしっかりと心におさめて、これを三年千日通ってくれよ、と。そうすればこれが必ず陽気ぐらしの世界へつながっていくんだということを分かりやすくお教えいただきました。

3.これからの3年間の心の持ち方
 ぜひ皆さん、この諭達でお示しいただいたこの3つの「水を飲めば水の味がする」「ふしから芽が出る」そして「人救けたら我が身救かる」。これをこの3年間の自分の心の持ち方としてしっかりお暮しいただきたいと思います。そして「今日、世の中には、他者への思いやりを欠いた自己主張」、戦争がまさにそうですね。「刹那的行動」、今だけよければという行動があふれて、また人々が自分の力を過信して、「我が身思案に流れ、心の闇路をさまよっている。」。俺が俺が、私が私が、と思っているから喜べない。そんな中で、心の闇路に入っちゃっているんだよ、と。どんなこと、どんなつらいことが目の前に来てもですね、神様がこういう風にこちらを成人させるために神様がしてくださっているんだということで喜ばさせてもらう。
 いつも申しあげておりますけれど、まず何が起きても喜ばせてもらう、じゃあこんなつらいことに喜ぶことがあるか、と思っても探してみれば、必ずあるものです。そうしたら最後の最後は教祖の水を飲んだら水が喉を通る、今、コロナに罹ると水も喉を通らない。そしてその水の味が味わえたら、こんなにありがたいことはない。水一杯めるだけでも喜べるというのが、この神様に日々身体を貸していただいている感謝なんです。身の周りに起きたこと、自分の身の周りに見せられたことを決して不足しないで喜んで、神様は私にこれを与えて私に何をせよと、成人しろとおっしゃっているのだろうかということをしっかりと考えてお暮しをいただきたいと思います。
 今月からこの諭達を読み始めましたけれど、3年間しっかりと読んで、そしてまた日常でも今のようなこの分かりやすく教えてくださった3つのことをしっかりと心におさめて生活をしていただきたいと思います。

4.1年間ありがとうございました。
 またこの1年間、日帝分教会の上に本当に皆さん方からお心寄せをいただきましてありがとうございました。日帝分教会一所懸命やらせてもらっているので、大教会長さんからも日帝の信者さんによろしくというお話がございました。
 そしてありがたいことにですね、この諭達が出ましたので大教会から巡教に来られます。私も役員の端くれですのでいくつかの教会を回らせてもらうんですけれど、日帝分教会には大教会長さんが3月12日、日曜日なんですがご巡教いただけることになりました。大教会長さん自ら日帝分教会に来てくださるということになりましたので、3月までには気候も良くなるでしょうしコロナもおさまってくると思いますけれども、どうか皆さんまた勇んで大教会長さんのお話が聞けるように、また教会に来られるだけの元気な身体をお貸しいただけるようにしていただきたいと思います。
 本当にこの1年間ありがとうございました。

2022年12月30日