会長からの手紙(ロシアによるウクライナ侵攻について)

 戦争が始まりました。
 
 隣国へ侵攻し、世界を敵に回す。
 
 我が国が数十年前に満洲国を作り、中国と戦争したことと同じことが起きてしまいました。
 
 人間は70年も経つと昔のことを忘れると言われていますが、そのとおりのことがロシアのウクライナ侵攻で証明されてしまいました。

にんけんハ あざないものであるからに
すゑのみちすじ さらにわからん(3号35)

[人間は浅はかなものであるから、こんなことをしていると、この先の先がどうなってしまうかは一寸もわからない]

 国と国との大きな戦い(世界大戦)になることの心配をする人もいるでしょうが、しかし、人間というものを神と共に陽気ぐらしをするために造られた親なる神の思いは、もっと重いでしょう。

 それは人間が戦争すらできないようなこと、たとえば大地震、大噴火、暴風雨などを、戦いをやめようとしない人間にお与えなさるかもしれない、と気付くべきです。

 戦争とは、単なる国と国との戦いではなく、陽気ぐらしをさせようとして人間を造られた親なる神の意思に、もっとも背く、大変なほこり、心得違いと考えるべきだと思います。ここには勝者も敗者もありません。

せかいぢう をふくの人であるからに
これすまするがむつかしい(5号75)

[世界中、何十億の人が戦争などしないように心を澄ませることは非常に難しい。]

いかほどにむつかし事とゆうたとて
わが心より しんちつをみよ(5号76)

[世界中何十億の人の心を澄ますことがどんなに難しいとしても、一人ひとりの人間が、それぞれ我が心を通して親なる神の真実のお心を見るように、一人ずつ心を澄み切るならば、世界中の人間の心はいっぺんに全部澄み切ってくる。]

 日本から遠いヨーロッパでの出来事も、それを見たり聞いたりしている私たち一人ひとりが、親神の思いを念じて心を澄ますことができれば、きっと愚かな戦争をやめさせることができます。

 皆さん、一緒に祈りましょう。

羽成 守

2022年02月26日