会長からの手紙
お花見の季節も新型コロナウイルスの流行により、残念な季節となってしまいました。
それよりも残念なことは、おぢばでの3月月次祭に続き、4月の教祖誕生祭、全教一斉ひのきしんデーも中止となったことです。
ただ、おつとめやひのきしんは、どこでも、いつでも一人できることですから、おぢばや教会を思い出し、一日、元気で過ごせたことを感謝し、また明日への元気をいただけるよう親神様、おやさまを心に浮かべて手を合わせましょう。
かえって、静かに信仰できる喜びを感じられるかもしれません。
さて、親神様は、なぜ、このようなウイルスを世界に広めたのでしょうか。
これについて、おやさまは、世界中に猛威をふるい数千万人の死者を出した天然痘 (疱瘡ーほうそう)の流行につき、次のようなおふでさきを残されています(漢字、カナ交じり文にします)
なさけない どのよに思案したとても
人をたすける心ないので(12―90)
これからは 月日たのみや一れつは
心しっかり入れ替えてくれ(12―91)
この心 どういう事であるならば
世界たすける一条ばかりを(12―92)
この先は 世界中は一れつに
よろづ互いにたすけするなら(12―93)
月日にも その心をば受け取りて
どんなたすけもすると思えよ(12―94)
このたすけ どういう事に思うかな
疱瘡(ほうそ)せんよに確か受け合う(12―95)
このように、親神様は、
「人間は自分勝手な心づかいばかりして、人をたすけようとする心がないのが情けない。これからは心をしっかり入れ替えて、世界中の人間が互いにたすけ合いをするようにしてもらいたい。そうすれば、神もその心を受けとってどんなたすけもしてやろう。そして、このたすけというのは、流行を止めて疱瘡にかからないようにすることであり、必ず受け合う。」
と約束して下さったのです。
この「疱瘡」を「新型コロナウイルス」と置き換えれば、今、私達人間がどのような心を持つべきかがわかります。
すなわち、
人間ひとりひとりが、自分のことばかり考えずに
こういう時こそ人をたすける心を持とう!
その心を神様が受けとって、どんなたすけもして下さいます。
お互いに、顔を合わせることができない今、せめて、このお道を信仰する者同士、心をつなぎ、親神様、おやさまにもたれて行きましょう。